映画クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ踊れアミーゴ!
クレしん映画のマイベストを公開してみたのですが、その中でどうしても紹介できなかったのが、
「伝説を呼ぶ 踊れアミーゴ!」でした。
この映画、前半だけならマイベストの1位でもおかしくない作品です。
ムトウユージもやるときはやるじゃんって感じですね。
前半はクレしんのおバカ感が全くなく完全なホラー作品になっています。
冒頭のよしなが先生をはじめ、春日部の人達が謎の生物に襲われて、次々と「ニセモノ」に入れ替わっていくという恐ろしい展開です。
知らない間に、身近な人間が本物と区別のつかない「ニセモノ」になり、自分を狙っているんです・・・。
体を乗っ取るシーンは、背景や窓ガラスが全部真っ赤に染まり、おどろおどろしいBGMが入り、春休みの子供たちに完全にトラウマを植え付けようとしてきます。
大人でも怖いです。マジで。
個人的に最恐なのが、風間くんのママのシーンです(ネタバレ注意)。
風間くんがTVを見ていて、ふとママの方を見ると、人間にあるはずのない長い舌が生肉をシュルッと掴んで食べる所が・・
イヤイヤ、まさか見間違いだろう・・と思って、ママに声をかけると、いつもと変わらない姿と声に安心する風間くん。
しかし、次のシーンで、ママの顔が化け物のように歪むんです・・
その辺のホラー映画より格段に恐いです。
映画館で泣く子供も続出したそうですが、正常反応です。
てゆーか、このへんのシーンは微塵もサンバ感ありません!!
後半の方でサンバを無理やり絡めてきますが、うーん、前半の雰囲気のままでうまく最後までまとめればクレしん映画史上1、2を争う名作になっていたと思います。